新共通テスト「プレテスト」物理
「モータースポーツっちゅうやつは、にくらしいまで物理ですわ」by久保英次『頭文字D』
先日、「プレテスト」の「物理」にチャレンジしました。「物理」も他の科目と同様に、身近なことがらに関連した興味深い問題になっていました。とくに大問3は自動車についての問題で、おもわず上の言葉を思い出してしまいました。
自動車のレースではコーナーを曲がるとき、なるべくブレーキング・ポイントを遅らせなければなりません。はやめにブレーキを踏んでしまうと大きく失速するため、コーナーの立ち上がりでは(とくにパワーの小さいトヨタ「トレノ」のようなクルマでは)加速がつかなくなるからです。大問3Aの問2はそのことを思い出させる問題。100Rのコーナーにつっこんでくるクルマのドライバーはコーナーの手前ぎりぎり何メートルでブレーキングすればよいか、というものでした。なかなかおもしろい問題です。
また自動車のレースではタイヤやブレーキが「熱ダレ」を起こしてしまうと、タイヤのグリップが利かなくなったり、ブレーキが利かなくなったりします。そうするとクルマをコントロールすることができなくなりますので、(とくに「箱根ターンパイク」のような道路では)危険なことになってしまいます。大問3Bの問5はそのことを思い出させる問題。ブレーキの温度の上昇を制限内に抑えるためには、素材である鉄の重量を何Kg以上にしなければならないか、というものでした。ちょっとマニアックな問題ですね。
いずれもクルマ好きの生徒さんにはなじみのある問題で、楽しく取り組めたのではないでしょうか。
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