結局、伊尹はかわいそ・・・いや、何でもありません。
昨日は早稲田文の国語にチャレンジしました。
国語にはやっぱり古文・漢文があったほうがイイですよね。
大問3の古文は『大鏡』からの文章が出題されました。
「藤原伊尹(これただ)」と「藤原朝成(ともなり)」の話です。
伊尹と朝成はともに優秀な人でしたが、
伊尹が朝成をだまして先に出世してしまいました。
その結果、朝成は伊尹の一族を恨んで、さらに
「あはれという人もあらば、それをも恨みぬ」
(伊尹のことをかわいそうだと言う人がいたら、そいつも恨んでやる)
と言って死にました。
問題文はここまででしたが、その後はどうなったのかと言いますと、
結局、伊尹の一族は活躍できませんでした。
これは朝成の「呪い」のせいなのでしょうか・・・
コワイですね。
また伊尹は次のような和歌を残しています。
あはれとも いふべきひとは 思ほえで
身のいたづらに なりぬべきかな
(かわいそうだと言ってくれる人も思い当たらず、
私はむなしく死んでいくにちがいない)
伊尹には「かわいそうだ」と言ってくれる人も いなかったようです。
これも朝成の「呪い」でしょうか・・・
「伊尹のことをかわいそうだと言う人も恨む」って言っていましたから、
そういう人を「呪い」で片っ端から抹殺したのかもしれません。
こういう「呪い」って実際にあるものなのでしょうか。
どうなんだろう・・・
今度、大塚先生に聞いてみたいと思います。
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