結局、伊尹はかわいそ・・・いや、何でもありません。

2017年4月26日

昨日は早稲田文の国語にチャレンジしました。
国語にはやっぱり古文・漢文があったほうがイイですよね。
大問3の古文は『大鏡』からの文章が出題されました。
「藤原伊尹(これただ)」と「藤原朝成(ともなり)」の話です。

伊尹と朝成はともに優秀な人でしたが、
伊尹が朝成をだまして先に出世してしまいました。
その結果、朝成は伊尹の一族を恨んで、さらに
「あはれという人もあらば、それをも恨みぬ」
(伊尹のことをかわいそうだと言う人がいたら、そいつも恨んでやる)
と言って死にました。

問題文はここまででしたが、その後はどうなったのかと言いますと、
結局、伊尹の一族は活躍できませんでした。
これは朝成の「呪い」のせいなのでしょうか・・・
コワイですね。

また伊尹は次のような和歌を残しています。

あはれとも いふべきひとは 思ほえで
身のいたづらに なりぬべきかな

(かわいそうだと言ってくれる人も思い当たらず、
私はむなしく死んでいくにちがいない)

伊尹には「かわいそうだ」と言ってくれる人も いなかったようです。
これも朝成の「呪い」でしょうか・・・
「伊尹のことをかわいそうだと言う人も恨む」って言っていましたから、
そういう人を「呪い」で片っ端から抹殺したのかもしれません。

こういう「呪い」って実際にあるものなのでしょうか。
どうなんだろう・・・
今度、大塚先生に聞いてみたいと思います。